蓄膿症(副鼻腔炎・上顎洞炎)と奥歯の痛み

風邪の流行る季節になると鼻が詰まって頬のあたりや目、頭が重苦しい、上の奥歯が痛いといった症状来院される方がいます

 

お口の診査や歯のレントゲン写真を撮っても、特に虫歯やそれ以外の明らかな問題はないのに、

・奥歯を叩くと複数の歯に響いたり痛みを感じる

・口の中から頬骨の舌を押すと圧迫痛みがある

・走ったり会談を降りる時に奥歯が痛む

・頭を下げるような前傾姿勢を取ると頬が痛む

などの症状を訴えることが多いです

 

1~2週間前から風邪をひいているような場合は上顎洞炎(じょうがくどうえん)という副鼻腔の炎症が疑われます

「上顎洞炎」は別名「蓄膿症」ともいい、この病名であれば聞いた方も多いと思います

上顎洞炎(副鼻腔炎)の症状

八戸 蓄膿症 上顎洞炎 副鼻腔炎 くぼた歯科

上顎洞は目の下、鼻の横に位置している空洞のことを言います

 頬の奥に位置し、上の奥歯の真上に位置しているため、上顎洞に奥歯の根っこの先が接していたり、突き出していることがあります

 

このような場合、風邪でウイルスや細菌が上顎洞の粘膜に感染し、腫れて膿がたまると頬のあたりや目、頭が重苦しい、上の奥歯が痛いといった症状が出ることがあります

 

これは鼻の病気が歯の痛みとして表れたかたちで、ほとんどの場合耳鼻咽喉科で治療をし、上顎洞の炎症が治まれば、歯の痛みも自然に消失します

 

歯が痛いと思っても、実は鼻が原因の場合もありますので、疑わしい場合はレントゲン写真を撮影し、必要であれば耳鼻科へ紹介してもらいましょう

八戸市 くぼた歯科医院 蓄膿 上顎洞炎 歯が痛い

歯科では上のようなレントゲン写真を撮影しますが、この写真には歯だけでなく、副鼻腔(上顎洞)も写ります

この写真では右側の上顎洞の方が左に比べて白くなっており、右側に膿がたまっています

 

 

風邪の時期、鼻づまりの症状が長引き、上の奥歯に痛みが出た場合は、歯科はもちろんですが、耳鼻科を受診してみても良いでしょう