虫歯が進行し、歯の頭が崩壊してしまうと治療出来ないことがあります。
その場合は抜歯をしなくてはなりません。
乳歯の抜歯は麻酔をして行います。
虫歯で抜歯をすると以下のようなデメリットがあります。
・前歯の場合、見た目が悪くなる
・食事がしにくい
・歯が寄って永久歯が生えるスペースが無くなる
・歯並びが悪くなる
その場合は永久歯が生えてくるまでの間、乳歯の入れ歯や特殊な金属を入れてスペースを確保する必要があります。
乳歯の入れ歯
抜けた奥の歯に金属のループをつけて、乳歯が寄らないようにします
永久歯の芽は乳歯の少し内側に存在し、永久歯が生えてくる時に乳歯の根を内側から吸収するように伸びてきます。そのため、乳歯がグラグラして自然に抜けるのです。
しかし、永久歯の芽が乳歯よりかなり後ろにあると、乳歯の根が吸収されず、抜けないまま永久歯が生えてくることがあります。
また乳歯で神経の治療をしたり、大きなむし歯があると、下から生えてくる永久歯が正しい位置ではなく、乳歯の脇から生えてくることがあります。
このような場合、放置していても乳歯は自然に抜けないため、抜歯する必要があります。
抜歯の際は歯茎に表面麻酔をして、注射の針が痛くないようにしてから麻酔の注射をして歯を抜きます。
下の前歯の場合、乳歯を抜歯した後は舌の力で永久歯が自然に前に出るため、特別な場合を除き通常は矯正治療の必要はありません。
奥歯の場合は自然に元の位置に戻らない場合もあるため、将来的に矯正治療が必要になることもあります。