保湿成分が配合された低刺激の口腔ケア製品を上手に使用することで、ドライマウスの症状を改善することが可能です
特に唾液の成分と類似した成分や、持続性のある保湿成分を配合したものがおすすめです
ドライマウスは短期間で治るものではなく、気長に付き合っていくことが重要です
使い始めてすぐに効果が出ない方もいますが、継続して使用することがポイントです
ジェルタイプ、液体タイプ、シートタイプなどがあるため、症状やライフスタイルに応じて使い分けると良いでしょう
ケアグッズは薬ではありませんので、1日に何回使用しても問題ありません
飲んでいるお薬との併用や、長期使用でも安心です
ドライマウスのかたは、お口の中を清潔に保つことが重要です
しっかり歯磨きをして、細菌の数を抑えましょう
多くの歯磨き剤に含まれる泡立ちの成分(ラウリル硫酸ナトリウム)はお口の粘膜に刺激を与え、ドライマウスの症状を悪化させる可能性があります
発泡剤・研磨剤の入っていない低刺激のものを使用しましょう
歯磨き粉の中に「保湿成分」の入っているものが特に
オススメです
歯ブラシは歯茎に痛みがなければ「普通~やわらかめ」が良いでしょう
アルコール成分の入っているものは刺激が強く、粘膜に「ピリピリ」とした痛みを感じることが多いため不向きです
アルコールフリーで保湿成分が配合された刺激の少ないマウスウォッシュ(洗口液)を使用しましょう
口の中全体に広がるように約30秒間ブクブクして吐き出してください
保湿成分を残すため、なるべくうがいや水を飲まないようにしましょう
ジェルタイプの保湿剤は持ちが良く、効果も高いため乾燥が気になる方には特におすすめです
保湿剤のジェルを小豆大 指にとり、舌先に乗せます
舌先でお口全体をマッサージするようにジェルを広げましょう
指で塗る方法もありますが、舌先で広げたほうが均一に広がりますし、舌を動かすことによって唾液の分泌を促すことができます
特に夜間は唾液が出にくいので、就寝前に使用しましょう
★マウスウォッシュをスプレー容器に入れて
当院でオススメしているマウスウォッシュは保湿スプレーとして使用することも可能です
スプレー容器に入れて、乾燥が気になった時に「シュッ」と4~5回お口の中にスプレーしましょう
スプレーした後は保湿成分をお口の中に残すため、うがいや飲食は控えましょう
液体は飲み込んでも全く害はありませんので安心です
★上あごに貼る保湿シート
電話対応やお仕事をする方、職場で保湿剤をなかなか使用できない方ににおすすめです
厚み約0.04mmの保湿シートを上あごに貼ることで、少しずつシートが溶けだし潤いを与えます
食品成分で出来ていますので、飲み込んでも安心です
夜間の使用にも適しています
★キシリトールガム
ガムを噛むことで唾液腺が刺激され、つばが出やすくなります
口の中が痛い方は、ミントの成分が強いものだとしみる場合がありますので、ミントの配合が少ないものがおすすめです
また虫歯予防のためキシリトール配合の物を選びましょう
★うるおいを与えるキャンディー
ボコボコした形のキャンディーで口の中が刺激され、唾液が出やすくなるようになります
潤い成分も配合されています
通常のアメをずっと舐めていると虫歯になりやすいですが、ノンシュガーのため虫歯のリスクも減らすことが出来ます
また真ん中に穴が開いているので、ノドに詰まらせても窒息の危険性が少なくなっています